病院からのアドバイス(ワンちゃん)2022年09月14日
9月に入りましたが、まだまだ蒸し暑い日が続きますね。道路にも熱がこもっていますので、日中のお散歩は十分気をつけてあげてください。
さて、この時期は「ホットスポット」と呼ばれる皮膚病が発生しやすい季節でもあります。ある日突然、ワンちゃんが体の一部を猛烈にかゆがり、毛の一部がごっそり抜け、皮膚がじくじくと湿疹を起こしていることがありますが、これがホットスポットで、蒸し暑い季節によくみられる皮膚病のひとつです。
ある日突然発症することが多いのも特徴で、「前日までは何ともなかったのに、朝起きたら毛が大量に抜けていた」ということもよくあります。激しく舐めたり掻いたりするあまり、周囲の被毛には唾液と病変によって出る血液や滲出液が付着していることがほとんどで、これは、皮膚が広範囲に激しく炎症を起こしていることを示しています。皮膚の上の被毛は、ごっそりと根こそぎ抜けてしまうことも少なくありません。
アレルギー体質が疑われる子は、病院でアレルギーの原因となる物質を調べてもらい、判明した原因物質をなるべく避ける生活を心がけるとよいでしょう。また、ノミやマダニなど、予防薬で防げるものに関しては、夏が来る前からきちんと対策をしておくことも大切です。
ホットスポットは、夏にシャンプーをしたり水遊びをした後に出やすいといわれています。毛が濡れたまま高温の状態が続くと、毛根が蒸れた状態になり、細菌が非常に感染しやすい状態になるからです。
シャンプーや水遊びをした後は、気温が高いからといって自然乾燥に任せるのではなく、エアコンのきいた湿度の低い部屋でドライヤーで乾かし、根元までしっかり乾いているか確認してあげましょう。
掲載期間:20220914 ~
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