病院からのアドバイス(ワンちゃん)
春はワンちゃんたちにとって、年に一度の狂犬病ワクチン接種の季節でもあります。
フィラリアやノミ・マダニ予防と違い、狂犬病ワクチン接種は、「狂犬病予防法」という法律で、すべてのワンちゃんに義務付けられています。
「うちの子はもう高齢だし、家からあまり出ることもないので、打たなくてもいいのでは?」と思っていらっしゃる飼い主さんもいるかもしれませんが、高齢のワンちゃんの場合も、獣医師の診断証明がなければワクチン接種の免除になりませんのでご注意ください。
現在日本は世界でも数少ない「狂犬病がまん延してない国」になりましたが、60年程前には日本でも流行していましたし、今でもまん延している国があるので、いつ再度日本に入ってきてもおかしくはない状態です。予防のための狂犬病ワクチン接種はとても大切なことです。
万が一人に感染した場合、恐ろしいことに、亡くなる確率はほぼ100%。その感染経路の多くが、身近な存在である犬からなのです。怖い話ですがたとえば、自分の愛犬が狂犬病に感染していたとすると、何かのはずみで知らない人に噛み付いてしまった場合、相手を殺してしまう可能性もあるということです。
ドッグランなどでは、狂犬病のワクチンを「打っている」「打っていない」で、飼い主さん同士のトラブルになってしまうこともあります。周りの人のためにも大切なワンちゃんのためにも、必ずワクチン接種をするようにしましょう。
3月から5月までは大変込み合いますので、お早めの来院をおすすめします。
掲載期間:20220307~20220606~
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